映画のエンドロール。携わってくれた方への感謝の速度じゃない。
岡山県笠岡市にある「中華そば いではら」をご紹介します。
中国地方の遠征もいよいよ終盤。
胃袋はややお疲れモード…のはずが、最後に予定をひっくり返す一杯に遭遇しました。
狙いは岡山・笠岡のご当地「笠岡ラーメン」。
豚ではなく“煮鶏(かしわ)”がど真ん中に座る、あのスタイルです。
スープは化学調味料に頼らず、親鳥のガラから引いた澄んだ旨み。
シンプルな構成なのに、香りの立ち上がりが早すぎる。思わず鼻が先に着くやつ。
「派手さよりも余韻」と語られる笠岡ラーメン。
煮鶏がコリッと歯を弾き、鶏ガラの旨みがすっと後を引く……とイメージが膨らみますな。
つまり今回は、素材を信じ切った中華そばに会いに行く旅。
味・香り・食感がきれいに三拍子そろうのか?
その答え合わせに向かう前から、心臓だけ先に小刻みに湧いてます。
落ち着け、僕✋
中華そば いではら
@岡山県笠岡市
いではらへの行き方

JR笠岡駅から北へ徒歩およそ5分。
県道34号線(笠岡井原線)沿いにあり、青い看板が頼れるランドマーク。
外からも醤油を煮詰めたようないい香りがするよ( *´艸`)
周辺は歴史の息づく下町感。
近くには笠岡の名門「中華そば坂本」もあり、実は系譜が〈坂本→ラーメン一久→いではら〉と伝わっているらしい。
バトンリレーの“味の系統樹”、ロマンしかない✨

駐車は少し離れたところにある“富士駐車場”側の専用区画(5台分)が便利。
満車時は近くのコインパーキングも現実的な選択だけどちと高いか(‘Д’)(1日400円)。
下調べゼロの僕は専用駐車場の存在を知らず、コインパーキングにもスッと入れず、店舗周りの細い路地を10分くらいウロウロしてたよ(笑)
いではらのメニュー

出たッ!潔すぎる三択ッ!
「中華そば(並)」「中華そば(大)」「めし」。
以上ッ!! ――もうね、余計な迷いを全部断ち切ってくる感じ、武士か。
トッピング地獄で頭を抱えた現代人の脳に、まるで“リセットボタン”を押されたような爽快感が走る。
シンプルこそ最強、これがいではらスタイル!
この日は“めし”が売り切れで肩を落とす人もいたが、その分だけスープへの集中力が増すってもの。
いではらのメニューは、笠岡ラーメンの魅力に一直線。
迷いゼロ、清々しい。
お店の内観

「店員さんの誘導で入店」という暗黙のルール。
最初ちょっと緊張するけど、これがまたリズムを生む。
カウンター10席だけのこじんまり空間。
壁には映画『とんび』のポスター、笠岡ラーメンの紹介ポスターが並び、雰囲気はまるで昭和の昼下がり。
店主は坊主頭、隣で動くのはエプロン姿の女性。
親子みたいなコンビで、無駄な会話ゼロ。
そして入店時にはすでに外待ち10人超え。
静けさの中に漂う緊張感。
――まるで“ラーメン道場”ッ!
中華そば(大): 中華そば いではら

これぞ、素朴の完成形ッ!!
着丼した瞬間、心の中で鐘が鳴った。
龍柄の丼に、透き通るような茶褐色スープ。
トッピングは煮鶏・メンマ・青ねぎ――もう「余白の美」そのもの!
青ねぎの緑がスッと映えて、鶏の照りが「食べごろです」と語りかけてくる。
派手じゃないのに、圧倒的な品格。
ここに“笠岡の誇り”が詰まってるよ。

親鶏ガラのみで引いた清湯に、醤油のキレ。
レンゲを近づけると鶏油の香りが“ふわっ”。
口に含めば“じわっ”と甘み、後ろから塩味が姿勢を正す。
コクは深いのに、後味は軽快。
しょっぱさと甘みの配分がよく、喉の奥で小さな鈴がチリンと鳴る感じ。
…落ち着くのに、止まらない。

大鍋で泳がせ、ひらざるで上げる所作が気持ちいい中細ストレート。
長めの麺線が“するする”と入り、噛めば“パツッ”。
時間とともにほんのりもっちりへ移行する。
スープの持ち上げが良く、ノド越しも軽やか。
地元製麺の丁寧な仕事、思わず頷くやつ。

親鶏もも肉を甘辛く炊いた“かしわ”。
一口噛むとまず“コリッ”。
そのあとに“ジュワ〜ッ”と脂とタレが洪水のように広がる!
噛めば噛むほど味が増幅して、まるでスルメ的中毒性。

メンマはしなやか、なのに“コリッ”とした芯が残る。
地味なのに、いないと成立しないあの名脇役ポジション。
斜め切りの青ねぎをスープに沈めると、ピリッとした辛味がやわらかく溶けて、口の中に“スーッ”と清涼感。
味のリセットボタンを押すみたいで、また麺が恋しくなる。
そして卓上のホワイトペッパーをひと振り。
――味の輪郭が“キュッ”と引き締まって、次の一口が加速!!
遠征はまだ続く!!
本日も最後までおいしくいただきました!!!
まとめ(鶏で泣ける、そんな一杯ッ!!):中華そば いではら

食べ終えたあと、店主のおじさんの「ありがとう!」がじんわり染みる。
隣の女性スタッフとの連携は、まるで親子漫才のように温かい。
鶏と醤油、たったそれだけなのに感情が動く。
うま味のシンプル構成でここまで深いの、ズルくない!?
接客は淡々としてて気持ちいいし、店全体のテンポが美しい。
笠岡で“煮鶏主役”のラーメンを語るなら、いではらを抜きには語れない。
そして次は絶対「並+めし」で再挑戦ッ!!(したい)。
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味 | 3.5 |
接客・雰囲気 | 2.5 |
コストパフォーマンス | 3.0 |
また行きたい度 | 3.0 |
総合 | 3.0 |
店舗情報
店名:中華そば いではら
住所:岡山県笠岡市笠岡2827
オープン日:2004年
facebook:なし
Instgram:なし
X(旧Twitter):なし
HP:なし
(名前をクリックすれば各サイトに移動できます)
営業時間:11:30~15:00
定休日:月曜 ※祝日の場合は営業、翌日休
最寄駅:JR山陽本線「笠岡駅」より徒歩5分程度
電話番号:0865-63-7667
駐車場:あり
支払い方法:現金
※変更となる場合もあります。訪問時は事前に確認ください。
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